岡山県 備前市閑谷学校

岡山県 備前市閑谷学校 中国地方

近世日本の教育遺産群

岡山県 備前市閑谷学校

「近世日本の教育遺産群」として最初の日本遺産に認定されました。

  • 特別史跡の弘道館(茨木県水戸市)
  • 史跡足利学校(群馬県足利市)
  • 史跡咸宣園跡(かんぎえん)(大分県日田市)
  • 旧閑谷学校 (岡山県備前市)

この入り口は「閑谷神社」の門です。この奥に創始者の池田光政公を祀りしています。

実は私の母校が大分の日田高等学校です。在学中に2.3回はこの咸宜園は訪れましたが、ただの公園程度しか思っていませんでしたが、江戸時代の儒学者・廣瀬淡窓がこの日田に開いた最大規模の私塾だったことは知っていました。 日田高校も私の時は完全に進学校で修学旅行もなし、
夏休み、冬休みも正式な授業が進む高校でしたので、夏休みなんぞは勉強をしていた人が殆どでした、
私を含め数十名の学友は青春を謳歌していましたが、
その成果が現在の私であります。

旧閑谷学校 櫂の木(かいのき)

開校以来、講堂の床に正座して論語を学ぶそうです、ちょうど今日はその論語を学ぶ日だったようで、約30名に人たちが正座をして論語を音読していました。閑谷神社の聖廟はちょうど工事中で見学はできませんでした。聖廟の横に「かいのき」があります。

旧閑谷学校 世界最古の庶民のための公立学

「旧閑谷学校」は寛文10年(1670年)に岡山藩主池田光政公によって創建された、
現存する世界最古の庶民のための公立学校なのです。
現地はかなりの山の中ですが、池田公は「山水清閑、宜しく読書講学すべき地」と称賛したそうです。
私がこの学校の存在を知ったのは、樹齢100年の「櫂の木(かいのき)」でした。
2015年にクローン再生に成功したとの記事を偶然見つけて訪れたいと思っていました。
「かいのき」は孔子の木ともいわれています、
孔子については又の期会に触れますが。 中国では科挙の試験に合格した者に、
「かいのき」から作った笏(しゃく)を授かったそうそれと紅葉の時期の黄色の色合いが抜群らしいのですが、季節が違うので断念!

旧閑谷学校 石塀

石塀です。この塀は300年たっても姿を変えていません。かなり堅牢に作り上げています。またこの石垣から雑草が生えないのは、全ての石、小石も含めて何回も何回も丁寧に洗った後に造ったので、植物の種が中に混入していないからです。本当に雑草がないのは驚きです。 なだらかな曲線が、女性のなで肩を思い起こすような優しい感じのする石塀です。この道を登り切ったところに資料館があります。 写真の門は「飲室門」と呼ばれていて、毎月一日に朱文公学規講釈に出席する聴講者が出入りする門です。

旧閑谷学校 泮池(はんち)

泮池(はんち)の上にかかる重要文化財の石橋です。 泮池(はんち)とは中国の諸侯の学校である頒宮(はんきゅう)の制に擬して作られたものです。 以上の細かい説明は「旧閑谷学校」のHPからです。

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