末期がんを考える

がん宣告

下咽頭ガンと言われて約1年が過ぎた。
15年ほど前に肺がんでステージ4と宣告され、入院の手続きで病院にかみさんと一緒に行ったけど、敵前逃亡で逃げた。
それから15年ほどがんを吹き飛ばして笑って過ごす、
『どうせ死ぬならがんがいい』の本を見つけて、そうだ俺もこんな人生を過ごそう!と思い
敵前逃亡して早15年が済ましたが、しっかりと反動は来ました。
そして医者からは手遅れかな?と言われこれは大変だと感じる。
かみさんを見ると今までの考え方ではダメだなと痛感した。

のどの違和感だけは昔からあった。
今回胃がんが見つかり、そして下咽頭ガンが見つかる、それはステージ4で手遅れと言われた。
15年前の肺がんと同じ、ステージ4とは何だろう。
末期がんと言われている、俺は二回も言われた。
最初は無理して考えないようにして逃げていた。
でも逃げていたのか、心のどこかでがんと闘っていたと思う。
末期がん=死と思っても間違いない。
ガンで死ぬことはどのようなことだろうか。

今回治療は全てうまくいった、胃がんは完治したといわれ、下咽頭ガンはきれいにがん細胞は消えて前と同じ状態になっている、ただし唾液は出ない、味覚障害も残った。
そして今リハビリをしている、
体を動かすリハビリではない、食べられる食材を探しているだけ。
見た目は少しやせているだけで普通だ、ただ唾液が出ない、味覚がわからないだけ。

ガン治療を終えて、普通は治療が終わったらそこからは回復に向かうのだが。
がん治療は回復と言わない、体のどこかにガン治療の置き土産が残っている。
普通は回復に向かっていることがはっきりとわかる、
がんの治療は少し違う、元通りにならないことを自分に言い聞かせる。

昔に戻れるなら、全国を旅したのに、思い出が少ない、もっともっと思い出を作ればよかった。

鹿児島の桜島、ただし近くまで行っていない、溶岩道路を通ればよかったのに。
今からでも行けるなら、日本全国を廻ってみたい。
北海道の函館もいった。今度は夏の函館山をロープウェイは使わずに下から歩いて登りたい。

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