10.大規模水質特論 2020年06問

水質関係
熱交換器と冷却塔を用いた開放循環式冷却水系に関する記述として,誤っているものはどれか。

 

⑴ 大部分の冷却水は系内を循環するが,蒸発や水滴としてのロス,軸受や配管系からの漏れ及びブロー水としての系外への排出があるため,水の補給が必要となる。
⑵ 濃縮倍数とは,循環水中の塩類濃度が補給水の塩類濃度の何倍かを示す指標で,定常状態の運転では,ブロー水量を調整することで管理することができる。
⑶ ブロー水を減らし,濃縮倍数を大きくして運転することで,補給水量を減らすことができ,腐食やスケールも発生しにくくなる。
⑷ スケールとは,水に溶存していた成分が濃縮や形態変化により熱交換器や配管に付着したもので,炭酸カルシウムが析出する事例が多い。
⑸ 配管系の腐食には塩化物イオン濃度の影響が大きい。

正解 (3)
⑶ ブロー水を減らし,濃縮倍数を大きくして運転することで,補給水量を減ら すことができ,腐食やスケールも発生しにくくなる。

 

新・公害防止の技術と法規2021(大規模水質特論)
Ⅴ.2.3 処理水の再利用 (P-413~)

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