10.大規模水質特論 2020年07問

水質関係
製鉄所における排水処理に関する記述として,誤っているものはどれか。

 

⑴ コークス炉ガス精製排水は,pH を 9 ~ 10 程度として金属成分を水酸化物として析出させて沈殿除去した後に,活性汚泥法によって処理される。
⑵ 熱間圧延工程排水のうち直接冷却水における処理対象は,酸化鉄のスケールの SS,潤滑油や圧延油のノルマルヘキサン抽出物質及び水温である。
⑶ 熱間圧延工程排水のうち間接冷却水は,基本的には冷却塔による水温低下処理のみを行うが,循環水の一部を砂ろ過することにより循環水中の SS を管理する。
⑷ 表面処理排水のうちクロメート排水は,クロム(Ⅵ)を還元剤によって還元した後に pH を 8 ~ 9 程度に調整して沈殿除去を行う。
⑸ 表面処理排水のうち酸洗排水と亜鉛メッキ排水は,pH を 8.5 ~ 10 程度に調整して溶解していた鉄と亜鉛を不溶物として析出させる。

正解 (1)
⑴ コークス炉ガス精製排水は,pH を 9 ~ 10 程度として金属成分を水酸化物 として析出させて沈殿除去した後に,活性汚泥法によって処理される。有機化合物や無機化合物がトラップされて排出

 

新・公害防止の技術と法規2021(大規模水質特論)
Ⅴ.3.1 鉄鋼 (P-417~)

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