10.大規模水質特論 2020年05問

水質関係
水の再利用に関する記述として,誤っているものはどれか。

 

⑴ カスケード利用の例として,間接冷却水を洗浄用水などに利用するケースがある。
⑵ 再生利用の中では,工場団地単位で各工場の排水を集中処理して再び各工場に供給する方式のほうが,各工場のある製造工程からの排水を処理して,同一工程の同一用途に再使用する方式よりも経済的であり,一般に適用されている。
⑶ 一般に,排出水を系外に出さずに 100 %循環させて再生利用するクローズドシステムでは,脱塩技術が不可欠となる。
⑷ 一般に,開放循環式冷却水系におけるスケールの析出やスライムの発生を防止するためには,循環水系に薬品を添加する方式が用いられる。
⑸ 半導体製造工場では,一工程が終わるごとに超純水により洗浄が行われ,これらの工程からの排水のうち天然水に比較して純度的にかなり良好なものは,再利用が行われる。

正解 (2)
⑵ 工業団地などで,工場の製造工程内の排水を同一工程の同一用途に再利用する方式が経済的であり,再生利用のほとんどのケースが該当する。

 

新・公害防止の技術と法規2021(大規模水質特論)
Ⅴ.2.3 処理水の再利用 (P-408~)

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