福島県 茶室麟閣 (県指定重要文化財)

福島県 茶室麟閣 (県指定重要文化財)
福島県 茶室麟閣 (県指定重要文化財)

ここは鶴ヶ城の敷地内にある茶室です。

当時の会津藩主蒲生氏郷の恩師の千利休が自害したのち、その子供千小庵をこの地に招き、茶道復活のために造らさせた茶室です。

明治7年鶴ヶ城の取り壊しが始まった時に森川善兵衛が自宅に移築し保存されていましたが、平成2年に元の場所の鶴ヶ城内に移築復元されました。

私自身はもともと京都の老舗の建具屋さんで仕事をしていました。茶室は何回も仕事をしていましたが、興味はあるのですが「躙り口」の言葉しか思い出しません、なさけない。

職業がらわかることは、写真に見えるフスマですが、ぼうずふすま(太鼓ふすま)と言います。また引手がありませんが、少しくぼみをつけています、私たちはチリ落としと呼んでいましたが切り引手とも言います。茶室の建具は表千家、裏千家とで細かい作法の違いがあります。私は職人でなく営業のほうで、とりあえず売れればいいという感じだったので詳しくは知りません。すんません! 

でも日本建築は落ち着きますね。まさか茶室で寝転ぶことはできませんが、土壁と襖、障子に包まれ柔らかな時間が流れる空間が好きです。

ここで一服です、500円で抹茶と饅頭が付いています

茶室麟閣 荒城の月土井晩翠

外に出ると、荒城の月碑の看板あり。
名曲「荒城の月」が鶴ヶ城と青葉城をモチーフに土井晩翠氏によって作詞されたそうです。

この看板を見るまで知りませんでした。「春こーろ・・・・」と続きますよね、作曲に関しては滝廉太郎氏が岡城の荒れた城を思い出し作曲したことは以前「岡城」で紹介していますが、ここで土井晩翠が出てくるとは、そういえば城に入り前に、福島県立博物館に前庭に新島八重と土井晩翠の銅像がありました。

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