10.大規模水質特論 2019年08問

水質関係
製油所と,そこからの排水に関する記述として,誤っているものはどれか。

 

⑴ 原油は常圧蒸留装置により,沸点の違いを利用してガス,ナフサ,灯油,軽油,重質軽油及び常圧残油に分けられる。
⑵ 大気汚染対策として燃料の低硫黄化が求められ,水素化脱硫が行われている。
⑶ 製油所からの排水に特徴的に含まれるものとして,油分,フェノール,硫化物などがある。
⑷ 排水中の油分は,重力分離による API オイルセパレーターで処理することで,要求される濃度である 1 ~ 5 ppm を容易に達成できる。
⑸ 排水中の BODCOD 及びフェノールは,一般に好気生物を利用する活性汚泥法により処理することで除去する。

正解 (4)
⑷ 排水中の油分は,重力分離による API オイルセパレーターで処理すること で,要求される濃度である 1 ~ 5 ppm を容易に達成できる。オイルセパレーターの後段に活性汚泥プロセスを用意して、フェノールなどを除去するとともに油分をほぼ完全に除去します。

 

新・公害防止の技術と法規2021(大規模水質特論)
Ⅴ.3.2 石油 (P-430~)

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