09 水質有害物質特論 2020年08問

水質関係
ふっ素排水の処理に関する記述として,誤っているものはどれか。

 

⑴ ふっ化カルシウム法では,カルシウム剤として水酸化カルシウムを使用する場合が多く,処理対象がふっ素のみである場合は,pH は 7 付近が最適である。
⑵ ふっ化カルシウム法では,処理水中のふっ素濃度を 10 mg/L 以下にすることは困難である。
⑶ 水酸化物共沈法では,通常,アルミニウム塩を添加して水酸化アルミニウムを生成させ,このフロックにふっ化物イオンを吸着・共沈させる。
⑷ アルミニウム塩を用いた水酸化物共沈法は,ふっ素濃度が 20 ~ 30 mg/L 以下の排水や処理目標値の厳しい高度処理に適している。
⑸ 吸着法では,チオ尿素基やジチオカルバミド酸基を配位基とした吸着樹脂が用いられる。

正解 (5)
⑸ 吸着法では,チオ尿素基やジチオカルバミド酸基を配位基とした希土類水酸化物を交換体とした樹脂吸着樹脂が 用いられる。

 

新・公害防止の技術と法規2021(水質有害物質特論)
ⅳ.8 フッ素排水の処理(P-256~)

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