09 水質有害物質特論 2019年08問

水質関係
アンモニアストリッピング法に関する記述として,誤っているものはどれか。

 

⑴ 水中ではアンモニウムイオンと遊離アンモニアは平衡状態にあり,pH が高くなると遊離アンモニアの存在比が高くなる。
⑵ 遊離アンモニアは,曝気やスクラバーによって容易に水中から除去できる。
⑶ pH 調整用のアルカリ剤に消石灰を用いるとカルシウムスケールが生成しやすい。
⑷ アンモニアの除去率は水温の影響を受けるため,除去率を上げる目的で排水を冷却する。
⑸ アンモニアガスは硫酸に吸収させて,硫酸アンモニウムとして回収できる。

正解 (4)
⑷ アンモニアの除去率は水温の影響を受けるため,除去率を上げる目的で排水を冷却する排水を温める。
温度が高いほうがアンモニアイオンをアンモニアガスに変える反応の速度が速くなる

アンモニアストリッピング法
化学反応によって排水のpHをアルカリ性にしてアンモニア性窒素を除去する方法

アンモニア(NH3
常温で刺激臭のある無色の気体。水のよく溶解しアンモニアイオンを生成。

 

新・公害防止の技術と法規2021(水質有害物質特論)
ⅳ.10 アンモニア、亜硝酸、硝酸排水の処理(P-270~)

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