09 水質有害物質特論 2021年03問

水質関係
重金属排水のフェライト処理技術に関する記述として,誤っているものはどれか。

 

⑴ フェライトは鉄を主成分とする固溶体の総称で,スピネル形結晶を持つ磁性体結晶をマグネタイトという。
⑵ 鉄(Ⅱ)イオンを含む溶液にアルカリを加えて加熱するとマグネタイトが生成する。
⑶ 重金属はフェライトの結晶構造に取り込まれるが,溶出しやすい欠点がある。
⑷ フェライト処理は,各種重金属の一括処理が可能である。
⑸ EDTA や有機酸のようなキレート剤が共存する場合は,前処理として酸化分解処理が必要である。

正解 (3)
⑶ 重金属はフェライトの結晶構造に取り込まれるが,溶出しやすい欠点がある重金属をきちんと封じ込めて沈殿させることができる

 

新・公害防止の技術と法規2021(水質有害物質特論)
ⅳ.1 有害物質処理技術の概要 (P-212~)

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