08汚水処理特論 2019年04問

水質関係
金属イオンを含む排水は一般に酸性で,アルカリを添加して pH を上げることにより金属を水酸化物として沈殿させることができる。このことに関連する記述として,誤っているものはどれか。ただし,[ ]は各イオンのモル濃度を表わす。

 

⑴ 金属イオン Mn+ と水酸化物イオン OH の溶解度積 Ksp は,水酸化物の種類ごとに一定値をとり,Ksp = [Mn+][OH]n の式で表される。
⑵ 水のイオン積 Kw は,Kw = [H+][OH] の式で表される。
⑶ 金属イオン Mn+ の溶解度は,log[Mn+] = log Ksp – n log Kw + n log[H+]の式で表せる。
⑷ pH = log[H+] である。
⑸ 鉛などの両性金属は,高い pH で過剰の水酸化物イオンと反応して金属錯イオンを形成し,溶解性が高まる。

正解 (4)
⑷ pH = log[H+] -log[H+]である。
logとは、対数(ロガリズム)のことで、
x=10nのときnをxの対数といい、n=logxのようにあらわします。
log2=0.3010は、2=100.3010ということです。

 

新・公害防止の技術と法規2021(汚水処理特論)
Ⅲ.2 PH (P-036~)

 

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