08汚水処理特論 2020年01問

水質関係
工場からの排水等の処理計画に関する記述として,誤っているものはどれか。

 

⑴ 排水処理の大原則は,適正な工程管理により可能な限り処理前の水量・汚染状態を低減させることである。
⑵ 工場の様々な発生源から排出される汚濁負荷を集合して終末点で処理をするエンドオブパイプからの脱却や,生産工程からの排出を極力抑制しようとするゼロエミッションやクリーナープロダクションの考え方も重要である。
⑶ 一般に,工場内の製造排水,冷却排水,衛生排水(し尿及び生活雑排水)を混合して処理することは,個々の汚染物質の濃度を下げることができ,終末点での処理が容易になるので好ましい。
⑷ 製品となるべき成分が何らかの理由により排水中に出てくる場合は,生産工程の改善により製品のロスを減らすことで,汚濁負荷量も減らすことができる。
⑸ 原料を精製する過程で不純物を水に含ませて排出する場合は,排水の量を減らしても濃度が高くなり,汚濁の絶対量は減らない。

正解 (3)
⑶ 一般に,工場内の製造排水,冷却排水,衛生排水(し尿及び生活雑排水)を混 合して処理することは(混合することで複雑な処理が必要になる),個々の汚染物質の濃度を下げることができ,終末点で の処理が容易になるので好ましい。

 

新・公害防止の技術と法規2021(汚水処理特論)
Ⅲ.3 物理化学処理方法(P-064~)

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