08汚水処理特論 2021年03問

水質関係
凝集分離に関する記述として,誤っているものはどれか。

 

⑴ 水に懸濁している粒子のうち,大きさが 0.1 µm 程度以上のものは凝集法を用いなくても普通沈殿や砂ろ過法で分離することができる。
⑵ ジャーテストでは,薬品添加後 1 ~ 5 分たったら,攪拌羽根の回転数を下げる。
⑶ 凝集剤の添加によって表面電荷を電気的に中和された粒子は互いに凝集してフロックを形成する。このとき凝集の速度は,単位体積中の粒子の個数が大きくなるほど増加する。
⑷ 水平流形の凝集沈殿装置は,基本的にはフラッシュミキサー,フロキュレーターと沈殿池から構成されている。
⑸ フロック形成の場において,径の大きい既成フロックを懸濁させておけば,粒子の接触による凝集反応の速度を上げることができる。

 

正解 (1)
⑴ 水に懸濁している粒子のうち,大きさが 0.1 µm10 µm 程度以上のものは凝集法を 用いなくても普通沈殿や砂ろ過法で分離することができる。

凝集分離
水に懸濁している粒子のうち、大きさが10 µmくらいまでは普通沈殿やろ過法で分離することができる。0.001~1µmの範囲の大きさの粒子はコロイド粒子などと言われ、凝集処理の対象となる。
 
新・公害防止の技術と法規2021(汚水処理特論)
Ⅲ.2 凝集分離(P-018~) 

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