07 水質概論 2021年10問

水質関係
金属の生体影響に関する記述として,誤っているものはどれか。

 

⑴ 重金属に暴露されると生合成されるメタロチオネインは,重金属の毒性を弱める働きをしている。
⑵ 有害性金属が複合して生体内に作用する場合,それぞれの毒性が相加的,あるいは相乗的に現れることがあるが,逆に毒性が弱められることもある。
⑶ 有機水銀は塩化水銀(Ⅱ)に比べて生物学的半減期が長いため,排泄されにくい。
⑷ 無機水銀は血液-脳関門を容易に通過し,脳内に蓄積する。
⑸ 総金属暴露量が同一量であっても,一時に多量暴露した場合と,少量ずつ長期間の暴露の場合とでは毒性の程度は異なる。

 

正解 (4)
⑷ 無機水銀は血液-脳関門を容易に通過し,脳内に蓄積する。

無機水銀は経気道、経口、経皮のいずれからも侵入するが、経気道暴露による中毒が多い。
類似問題として2017年度09問
 
新・公害防止の技術と法規2021(水質概論)
Ⅱ.6 金属による中毒各論 (P-133~に記載)

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