07 水質概論 2020年10問

水質関係
水質汚濁防止に関する施策についての記述として,誤っているものはどれか。

 

⑴ 水質汚濁に係る環境基準は,水質保全行政の目標として,公共用水域の水質について達成し,維持されることが望ましい基準を定めたものである。
⑵ 環境基準を達成,維持することが困難な水域においては,多くの都道府県で上乗せ環境基準が設定されている。
⑶ 生活排水を処理するための施設として下水道のほかに,浄化槽,農業等集落排水施設,コミュニティ・プラント等の汚水処理施設の整備が進められている。
⑷ 閉鎖性水域の富栄養化対策として,水質汚濁防止法に基づき,窒素及びりんに係る排水規制が実施されている。
⑸ 地下水の水質については,水質汚濁防止法に基づき,都道府県知事が水質の汚濁の状況を常時監視し,その結果を環境大臣に報告することとされている。

 

正解 (2)
⑵ 環境基準を達成,維持することが困難な水域においては,多くの都道府県で 上乗せ環境基準上乗せ排水基準が設定されている。

大気汚染防止法、水質汚濁防止法では、国が全国一律の排出基準、排水基準を定めているが、都道府県自然的・社会的条件から見て不十分であれば条例でより厳しい基準を定めることが出来ることとなっている。 これを上乗せ規制と呼び、この基準値を上乗せ基準と呼んでいる。
類似問題 2017年度10問

 

新・公害防止の技術と法規2021(水質概論)
Ⅱ.1 排水基準の尊守の強制 (P-008~に記載) 

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